不甲斐ない自分。だけど、どうしようもなくて信頼できる元上司に

「仕事辞めて帰りたい」

って相談したら

「しっかりしろ！」

と怒られてしまった。

言われると思ったけど。

いや、うん。わかってるんだ。逃げちゃダメなことは。
開拓してく人間なんだから、困難は多いに決まってるし
異国の地で、振り回されない外国人がいないわけない。
みんなその中で、必死に自分の仕事を遂行してる。
俺だけが辛いわけじゃないんだけど、一つの歯車が
狂うと全部立ち止まってしまう現状に、焦ってる。

悔しくて、泣きそうだった。

ヴァーニャが気を利かせてくれて
コンサルトの奴との話し合いの場を作ってくれた。

ヴァーニャは通訳としても入ってくれて、こっちの気持ちは
最大限伝えたつもりだったけど、やっぱり譲歩
してもらえず、俺は決断せざるを得なかった。

この会社を切れば、それなりのリスクを負うことは重々承知だ。
だから、切りたくなかった。

でも、もう後戻りはできない……。

あ〜〜〜〜〜〜日本かえりてえ〜〜〜〜〜


もう、仕事辞めて……かえっちゃおうかな（泣）

俺のせいじゃないんだ……。あの現地コンサルトを採用したのは俺の前の人。

そういえば前任者、体調不良で日本に帰ってきたらしんだけど、
原因はこれか！？


だから、Iさんも、気に病むな、こんなの日常茶飯事だって慰めて
くれるけど、やっぱり自分のところから、暴動まがいのことが
起きてしまうのは遣りきれないし、責任感じてしまう。

Iさんが「あの会社きってもいいよ」って言ってくれてるけど
切るなら、前任者にお願いしたいくらいだ！
（俺が言うしかないのがわかってるから、最後の悪あがき）

恐れてたことが起きてしまった。

現地コンサルトの嫌な奴に反抗して現場がボイコット。

作業、完全ストップ。

最悪。最悪、最悪、あのブタゴリラ！ふざけんじゃねえ！


責任とってくれ！！！！俺の責任じゃねえ！！！（泣）



……って言いたいのをぐっとこらえて、頭下げまくるしかないだろう。


とりあえず、人員を確保して作業再開を目指さなくては。
そのためにはどんだけでも握手しまくるぜ！

淋しがり屋の恋人に電話をしました（笑）

「人づてで聞くより、直接聞きたかった」
「そんなこと言った記憶ない」
「でも、Iさん、ちゃんと言ってましたよ」
「聞き間違いじゃないの」
「またまたー。ねえ？淋しかった？」
「別に。忙しいから、電話切る」
「ちょwwwどんだけ！せっかく、さみしいなんてかわいい言葉が聞けたと思ったのに！」
「……だって、ああでも言わないと、そっちから電話かけてこないから」
「え？！」

俺は、ロシアとの時差考えて、仕事に忙しい恋人を気遣って電話控えてた
んですけどね。

どんだけ、ツンデレなの、俺の恋人……。

今朝、俺が現場に行ってるときの社内での出来事。

先輩Iさんと、本社の課長がテレビ会議で話してたそうで。

「そうそう、F君（俺）はどう？」
「よくやってくれてますよ。変な外人にケツ狙われてますけど」
「なんだそれ」
「彼の住んでるアパートの住人に、アメリカ人がいるんですけど
そのガタイのいいアメリカ人に貞操狙われてるみたいですよ（笑）」


そんな会話を繰り広げてたらしいです。てか、課長に何言ってるんですか、Iさん！

しかも、何故だか、そこに俺の元上司Yさんが現れたらしく……

「Fがいつもお世話になってます。ご迷惑かけてませんか？」
「よく働いてもらってるので、助かってます。ところでYさん、Yさんって
F君の彼女、知ってます？結婚して一緒に連れてくればって言ったら
俺より仕事みたいって、ちょっとがっかりしてたんで……」
「……」
「Yさん？」
「ああ、知ってますよ」
「へえ！どんな人なんですか」
「……まあ、F君の説明どおり、ですかね。でも、淋しがってましたよ」
「はは、そりゃそうですよね」
「そうやって伝えておいてあげてください」

ああ……。

会って、あんなことしたり、こんなことしたり、いっぱいいっぱい……（以下自主規制）

会いたいなあ……（泣）

朝起きたら、なんでかデリックが俺のベッドで寝ていた。

飲み会の後で、各自部屋に戻ったはずだったんだけど
知らない間に勝手に部屋に入ってきたらしい。


「デリック、いつ入ってきたんだよ！」

「シン、ウレシソウ　イレテクレタ」

「は？！なわけあるか！」

「ヨシジャサン、ヨシジャサン、イッタ。　ワタシ　ダキシメタ」

「うっそ〜〜〜ん」

「シンのステディ？」

「……yes」

「OH、ワタシ　アジミ！」

「違うから。それに、俺のステディ、こんなにガタイよくないから、
絶対抱きしめてたらわかるからね！？」

「ノー　キセイジジツ　シッパイ」

デリック、変な日本語ばっかり覚えるなよな……

ロシアの5月の祝日はもう一つあって、対ドイツ戦勝記念日
第二次世界大戦のときにドイツが降伏した日なんだそうだ。

それが今日。

まあ、歴史的な背景は置いといて、とりあえず休みと来たら飲むしかない
連中ばかりなので、今日はヴァーニャとデリック先輩のIさん達と飲み会でした。


ヴァーニャは顔に似合わず（？）酒豪。

ロシアは寒くて料理もマズイから飲むしかないんだって言ってるけど、
ホントかどうかはわからない。ロシア料理ってなんでも
煮込んであるって感じだからなあー。

まあ、俺も恋人もそれほど料理がうまかったわけじゃないから、
何とも言えないけど、死ぬほど不味くはないし
しばらくは平気だけど、30年以上食べ続けてたらやっぱり飽きちゃうのかな。

俺は、日本のソールフード米と味噌汁、30年食べても飽きないけど（笑）

そして、デリック！
コイツも（あ、ちなみにデリック俺より年上だけど）酒豪。
しかし、酔っ払うと手に負えない！！
ベロベロになって、首絞めたり、耳に指突っ込んできたり
マジかんべんして！ってくらい酒癖悪いんだ。

「OH、シン、ミミ、もちもち」

「やめろ！俺にこれ以上、触れてみろ！鼻にテキーラぶっ込むからな！」

「what？　ブッコム？」

「突っ込むことだよ！」

「Wao、ワタシ、シン、ツッコミタイ！！！」


「ああああああ！！！」

国へ帰れ！

もうコイツとは絶対飲まない！

今日は「春と労働の祝日」というロシアの祝日。
（この前の日記のは勿論正しくないです）

メーデーというのは、労働者の集会なんだろうけど、
日本で言うメーデーとロシアのメーデーがどれだけの差が
あったのか、よくわからない。

一度、日本のメーデーに（客寄せ的な感じで）参加したことあるけど
「がんばろー」って掛け声かけたあとに、餅投げしたり、
抽選会があったり、いろんなところで屋台が出てたり、
春祭り？みたいな感じだった。

今日も、赤の広場ではいろんなお祭り？パレードが
あるみたいなので、これからヴァーニャとデリックと
行ってきます。お土産買えるのかな