（鬼畜攻めとドS攻めの違いがわからない）kaorukoが書くとこうなる鬼畜攻めの話

攻め：サラリーマン太郎（仮）33くらい
受け：サラリーマン次郎（仮）25くらい

会社の先輩後輩

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

6時定時を2時間過ぎて、漸く俺は伸びをした。
今日もサービス残業だが、もう慣れた。
「お疲れ様です。お先です」
俺は隣の先輩をちらりと見て頭を下げた。
「おい、待て」
「え？」
「まだ終わってないぞ」
「……」
先輩の机から雪崩を起こしかけている資料をみて俺はめまいがした。
それは俺の仕事ですか……。


それから2時間、今度こそ俺は大きな伸びをして立ち上がった。
もうこれで帰れる。絶対帰る！何があっても帰る！
決意を固め、先輩に頭を下げると、先輩は底意地の悪そうな顔を
して俺を見上げた。
「お、お疲れ様です」
尻込みしながら、背中を守るように俺は一歩、また一歩とその場を離れる。
この空気は不味いことを俺はよく心得ていた。
「お疲れ。飯でも食って……」
「いえ！俺はこれで、帰ります！」
それだけ言うと踵を返して俺は歩き出した……ところで、後ろから腕を掴まれた。
「待てよ」
「痛っ」
「逃がすかよ」
不味い。俺はこのシチュエーションを覚えている。前にも、その前にも
こうやって俺は先輩の罠にかかった。
俺だってバカじゃないんだ。学習くらいする。これ以上やられる
わけにはいかない。
「離してくださいっ」
言い終わらないうちに、俺は作業スペース用の机に押し付けられ
ひっくり返されていた。
「まあ、まてって」
「いや、だ……」
先輩の汗の臭いが鼻につく。近づいてきた顔は耳元で囁いた。
「お前、ホント学習しないな。それとも、待ってた？」
「違っ！止めて！先輩でも許されないことですよ！」
「そうか？」
ニヤリと笑った顔は悪魔のようだった。押し返そうとする両手を
倍の力で押し付けられ、先輩は俺の下半身に手をかける。
微かな刺激が記憶を蘇らせていく。絶対に受け入れられない行為だった。
俺にはその気はないし、万一あったとしても先輩とは勘弁して欲しい。
そう思っているのに、体はスイッチが入ったようにビクビクと
動き始め、目元が熱くなった。
「違う、止めて！」
絶対に感じるものか。唇を噛んで首を振っているが、先輩の手の中に
ある俺のものは膨張を続けた。


ズボンを足元まで下ろされて、あらわになった俺のものを先輩は興味
深そうに眺めた。
「へぇ？」
「見るな！！」
すっかり硬くなった俺のものは先輩が指で弾くたび水滴を撒き散らした。
髪の毛ほど細い理性にすがりつき、俺は刺激から逃げようともがく。
逃げようと腰をそらしたところで、今度はうつ伏せに机に押し付けられた。
「こっちも覚えてるんだろ？」
「嫌だ、絶対嫌だ……」
体を密着されて、俺の秘部にためらいもなく指を擦り付けてくる。
ビクビクと反応しながら、俺は先輩の指を一本飲み込んでしまった。
「やだ、止めて！！」
「その割には受け入れ態勢いいよな」
耳たぶを噛まれ、俺のものをしごきながら、俺の中をかき混ぜる。
「違う、これは……止めて……」
「生理現象だもんな？」
そうだ。だれだってこんなことされれば、こうなるんだ。
刺激が刺激を産み、身に覚えのある快楽が押し寄せてきた。
プチン。
俺は、理性を手放してしまった。
同時に、先輩も俺を手放した。
「！？」
「止めて欲しいんだろ？」
「えっ……」
先輩は全て接触している部分を俺から離すと、無表情になって呟いた。
「止めろといったからやめてやった。帰りたければ帰ればいい」
「うぅ」
刺激を欲する体が震えている。髪の毛ほどしかなかった理性は
切れたままだらしなくぶら下がったままだ。
逃げれるんだ。あんな屈辱的なことをされたじゃないか。もう
あんな思いはしたくないと怒りに震えたのを俺は忘れていない。
いないはずなのに……。
「言えよ。言った通りのことをしてやるから」
「俺は……」
帰りたい。逃げて帰ってシャワーを浴びてすべての
欲望を消し去りたい。嫌だ。こんなのは絶対間違ってる。
「逃げたいなら逃げてもいいんだぜ？」
「俺は……」
そこで先輩は目を細め冷酷に言った。
「お前は、無理矢理俺に犯されて、しかたなく俺を受け入れて
感じていたのは生理現象で……ああ。そうだな、お前は
被害者じゃないと受け入れることができないんだな」
キンと耳鳴りがした。そうだ、俺は望んでなんか……
「そう、お前はこんなこと望んでなんかない。だから止めてやった。
もうお前を縛るものはないんだぜ？帰りたければ帰ればいい」
「俺は……」
体が疼く。甘い強い刺激を求めて震えている。
俺は帰りたい。その言葉を発しようと口を開けば、
とろりと唾液がこぼれ落ちた。
そうして、先輩はやっと笑って、俺の背中に指を伸ばす。
指先の微かな刺激が脳内にビリビリと響いて、気が遠くなった。
「言えよ」

「俺は……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

別名「いやよいやよもすきのうち」でごわした。
寸止めされて、お預け食らったらそりゃすがるでしょーが＾＾；


まあ、鬼畜だろうがドSだろうが、そこに愛があればたいていのものは
受け入れられる気がする（受君も読んでる私もw）


あーやっと一週間。色々やることを忘れて自分にがっかり中。