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「きょうの料理」

きょうの料理〜Mamma Mia! マンマ・ミーア!〜

レシピ1:生やさい嫌いに送るアンティパスト
レシピ2:腹黒ナスのデリカテッセン
レシピ3:決め手はスパイス!オトコ心と大盛パスタ
レシピ4:キムチで万歳、思い出おばんざい
レシピ5:モチっとモチモチ、モテモテおつまみ
レシピ6:包んで包んで包まれて!あなたと蕩ける懐かしデザート
レシピ7:ほっこり粥で良薬口に苦くない! 過去
レシピ8:新しい風、アジアの香り
レシピ9:炊飯ジャーに愛を込めて、炊き込んで ご飯
レシピ10:オレンジの揺らめきは危険なカクテル
レシピ11:ドルチェ・ドルチェ・ドルチェ 風呂


番外編
スペシャルレシピ:ワインの川で七夕の逢瀬


■memo
高校卒業後、就職した自動車部品メーカーは3年で倒産。
路頭に迷う「高森綾真」に伯父が言った言葉は「料理人になれ。俺がリタイア
したら店をやる」だった。
昔バイトしていたよしみもあって、綾真は伯父の奨めに従うことに。貯めていた
貯金を全て叩いて調理師専門学校に通う決意をする。

伯父の小料理屋「呑喜」でバイトをしながら学校に通うこと1年。
綾真は一人の客の存在が目に付くようになっていた。
その男「新村誠史」は呑喜の常連で、いつも糊の利いたシャツにシックな
スーツを着こなす大人サラリーマン。
優しげな顔立ち、物腰も柔らかく、出来すぎた男に見える誠史は、何故だか
いつも付け合せのサラダを丸ごと残す。
ある日、綾真は思い切ってその理由を誠史に問うと、誠史は「ああ、あの葉っぱ?
あれ、うさぎの餌じゃん。食べられるわけないでしょ」と言い放ったのだ。
その言葉にぶち切れた綾真が取った行動は……


愛とスパイスのでおなかいっぱいメンズグルメラブ!(とでも言ったらいいのか……)


■登場人物
高森 綾真(たかもり りょうま) 22歳
調理師専門学校―調理本科2年生―に通うフリーター。
高卒生の多い調理本科では「兄貴的」な役割になっているようだ。
元々バイトで厨房に入っていたこともあり、料理の腕はそこそこだったが
専門学校に通い始めてからは更に磨きが掛かった。
手先が器用で飾り切りが得意。
性格は真面目で努力家。その一方で負けず嫌いで、自分を否定されると
認めてくれるまで頑張ってしまう。


新村 誠史(しんむら せいじ) 37歳
呑喜の常連で、「いつもの」と言えばビールとキムチ乗せ冷奴。
偏食児で食べれるものを数えた方が早い。食わず嫌いでもある。
普段は温和な物言いだが、食べ物の悪口を言うと何故か腹黒に。
10歳以前の記憶が殆どないらしい。


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