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  「はしま道中流離譚」

はしま道中流離譚―俺とあなたに架ける橋―(完結)
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はしま道中流離譚―道中、お気をつけて―(完結)
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はしま道中流離譚―橋は道連れ、世は情け―(完結)



■memo

(―俺とあなたに架ける橋―編)
湯布院へ会社の社長と不倫旅行に出かけていた小島直哉は、そこで別れ話を切り
出され、思わず宿を飛び出してしまう。
しかし勢いで飛び出した為に所持金は殆どなし。なんとか別府まで辿りついたが、
金欠になり、途方に暮れてしまう。
そこで直哉が思いついた方法はヒッチハイク。

漸く捕まえた車は黒のオデッセイ。神奈川まで帰りたいと伝えると、二つ返事で
OKを貰うが、よく見れば運転席にいるのは自分よりも若い男。
更にその男、板橋カケルは無類の橋好きで、橋を巡りながら大学のある神奈川に
帰るという。
果たしてこの二人、無事に家にたどり着けるのか?!


(―道中、お気をつけて―編)
ある日、三途の川に架かる橋が見たいと言い出した板橋は、親戚の結婚式の為、双子
の兄、板橋ワタルと恋人小島直哉をつれて、三途の川めぐりの旅に出ることになった
のだが、いきなりそこで小島直哉は板橋と迷子になってしまう。
変わりに現れたのは、板橋そっくりの小学生。
彼は誰?そして、2人は無事再会できるのか・・・?


(―橋は道連れ、世は情け―編)
お互い忙しく、橋を堪能できない日々が続いていた板橋は、突然北海道へ行くことを
思い立つ。そこで出会った思いがけない人に、小島直哉は悩み始めるが・・・。
50万打感謝祭に書いたものです。
■登場人物
小島 直哉(こじま なおや)(24)

高校卒業後就職した小さな下請け会社で(本人曰く)地道に働いていたが、ある時
会社の社長に無理矢理抱かれてしまう。そこから始まった不倫関係に、不安を
感じながらも、それなりに楽しく暮らしていたが、湯布院の旅行で遂に破局・・・
一生懸命なのに、どこか空回り。そしてどこか天然。可愛い顔して金にガメツイ
恐ろしいほどの機械音痴。

板橋 カケル(いたばし かける)(21)

神奈川県内にある大学に通う3年生。自他共に認める橋好き。橋に傾ける情熱は
只者じゃないと思わせるが、それ以外の生きることに関する全てが適当。
大学生のくせに3ナンバーに乗り、気ままな生活をしているところを見ると
相当のお坊ちゃまのようだ。
橋のよさを知ってもらうために、橋ブログを作っている。

板橋 ワタル (いたばし わたる)(21)

長野に住む板橋カケルの双子の兄。時刻表大好きでS大の机上旅行部部長。
小麦色の板橋カケルに対して、色白なため小島直哉には密かに「白板橋」
と呼ばれている。
(天体観測シリーズ「天球座標系」にも少し出てます)
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